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ヘイトスピーチが傷つけるもの

ヘイトスピーチとは、「ある特定の民族への差別を扇動したり、ある民族への差別を公に風潮したりすること」である。(正確な定義は人種差別撤廃条約に詳しい)

 

ヘイトスピーチについて、昨年、僕はずっと行動する保守と名乗る、レイシスト(人種差別主義者)に反対してきた。差別撤廃東京大行進ではレイシズムに反対するため、ワードとエクセルとPDFを武器にみんなと歩いた(あとゴミ袋)。

 

ヘイトスピーチの何が問題か。そう言えば僕はどこにもまとめて書いたことが無かった。

被差別者ではない、多国籍でも、民族的マイノリティ(民族ってむつかしいけど)でもないただの若者の僕の「ヘイトスピーチが傷つけるもの」をどう考えるかなんて、あんまり興味ないかもしれないけど。ちょっとだけ書いて見る。

 

ヘイトスピーチは気持ちを傷つける。

 

まずは、「○○(国籍でもLGBTでも障碍でも入ってしまう)を殺せー、消えろー」と言われたその○○なひとは傷つく。

傷つくということについていきなり僕は語ることができないと思う。

この傷つくことについては、僕にはわからない。

このことをわかると言うのは途端に傷つきやすさの搾取のように思う。

だけど、そこに傷ついている人がいることはしっている。

僕は泣いていた人の顔を忘れない。

 

ヘイトスピーチは街を傷つける。

これは、街の中を混乱させるということ。

これは交通とかじゃなくて、街の中にあるマイノリティとマジョリティのあいだに亀裂なり混乱なりを生み出すということだ。

人間関係というのは本当に難しい。上司に嫌われて職場に居場所のない僕にはなんとなく思うことがある。

これだけ難しい人間関係に部外者が、あるグループ(人)を「あいつらは悪い奴らだ!」と言い出したらどうなるか? それとは違うグループは抗議するか、無視するか、それとももしかしたらホントかもしれないと思ってしまうか。

この混乱を引き起こす。これは本当に傷つけている。良好な人間関係を築けたかもしれない人々に無用な混乱を起こす。

これは酷いんじゃないかと思う。僕は友達になれたかもしれない人を邪魔する人が一番苦手だ。僕の数少ない友達を作る機会を潰されたらたまったもんじゃない。

 

ヘイトスピーチは「僕らは人間である」ということを傷つける。

 

これが大事なんだけど、ちょっと疲れてきた。

僕らは人間です。

でもこれって、つい最近のことです。

 

どういう意味か。日本の身分制でも、黒人奴隷でも、朝鮮半島の白丁でもチベット問題でも、ツチ、フツの問題でもアパルトヘイトでもいいんだけど、ある人々を人間と認めない制度が歴史上たくさんありました。

 

今、僕たちがお互いを人間として認め合っているのはなんででしょうか?

これは、憲法とか国際連合とか条約とかで、いかに「人間」を認め合うか、もしくはいかに「人間」を「人間と認めないことを許さない」か、を互いに約束して、「人間」を皆で尊重しているからです(一般意思だか社会契約だかはわからないけど)。

 

そうしないと虐殺がおきたり、殺し合いになったり、人身売買がおきたりします。

人間を人間として扱わない行為を未然に防ぐために人権という概念があります。 

 

人権とは「人間が生まれながらにして持っている権利」であり、つまり「基本的人権」を「政府、制度から守る」ための制度が憲法であり、様々な人権宣言、人種差別撤廃条約などの条約になります。

 

少し回り道しましたが、レイシズムはある属性の人々を「人間ではない」と毀損します。

たとえば「ゴキブリ」「国へ帰れ(ここで暮らすな)」「○○は死ね」「○○人を殺せ」

 

つまり、私たちの社会の前提にある「互いに人間ですね」と認めあうことを壊してしまいます。

これは私たちが「人間として生きる」ということを壊していきます。

人間が人間として生きる社会を壊す、これがヘイトスピーチです。

 

互いに人間ですねということがなんで大切なの? というひとがいるかもしれません。

ちょっと世界的には特殊ですが、日本には互いに人間ですね、ということが、立憲主義憲法ができた)になった後に壊れかかった時があります。

それは、戦中だったりします。つまり、自国民が神様の扱いを受けて死ななくてはいけなくなったり(特攻隊が特にそうです)、逆に、そういうことに協力しない人を投獄して(特別高等警察)拷問したりということです。

 

こういうことにならないために互いに人間ですねというのは大切です。

 

他にも根源的に信用と暴力装置(警察、軍隊のこと)の占有が必要な現在の貨幣経済、資本主義国家を毀損したりうんたかんたらがあるらしいですが、たった1800弱ですが、疲れましたのでおわりです。

 

凄く個人的なことを言えば。

僕は人間です。あなたも人間です。すごくこれは当たり前です。

このことがあたりまえじゃない環境を生むのが差別なんです。

差別は私が人間であることを否定します。

差別はあなたが人間であることを否定します。

私は人間です。あなたも人間です。

私はあなたと話したい。人間として話したい。

 

読んでくれたらありがとう。